肺の生活習慣病が40歳以上の人に急増中

たばこを吸っている方や、吸っていた経験がある方の中で、風邪をひいた時の症状のような“せき”や“たん”、また階段を昇った時などの息切れ症状を、日常的に感じることはありませんか?
「いつものことだから。」「年をとったから。」と思いやすいところですが、日常よくあるような
“せき”や“たん”の症状の中にはCOPD(シーオーピーディー)(慢性閉塞性肺疾患)という病気による可能性があります。

◎COPD(シーオーピーディー)(慢性閉塞性肺疾患)とは?

この病気は肺の機能が低下し肺が壊れていく病気で、主にたばこが原因で起こります。長年のたばこという生活習慣と深くかかわるため、「肺の生活習慣病」とも言われています。

長期にわたるたばこによって、肺にえんしょうが起こり酸素をうまく取り込めなくなります。重症化すると、衣服の着脱など少しの動きだけでも息切れしてしまい、日常的に酸素を吸入しないと生活ができなくなります。また全身に影響を与え、心筋梗塞や脳血管疾患などの病気を発症することもあり、命に関わる病気でもあるのです。


主な原因となるたばこですが、吸う人だけでなく、たばこを吸わない人も受動喫煙によって病気にかかる可能性があります。身近にたばこを吸う人がいる場合には症状が出ていないか注意が必要です。たばこを吸っている人はもちろんですが、吸っていない人も、自分に日常的な症状があるのかまずは振り返ってみましょう。

◎40歳以上で、たばこを吸っている、吸っていたことがある人は要チェック!!

COPD(シーオーピーディー)はゆっくり進行していくため、初めはほとんど自覚症状がありません。症状が出はじめるのは40歳代頃で、せきやたんから始まります。


≪症状チェック≫
*長引くせきやたん
*運動や日常的な動作を行った時の息切れ症状(階段、布団の上げ下ろし等)
*風邪が治りにくくせきやたんが出る
*呼吸をした時にゼイゼイ、ヒューヒューと音がする

症状が出ていないかを、普段から意識しましょう!!
もし当てはまる症状がある場合には、呼吸器科を受診して今の肺の状態を検査しましょう。

◎患者の90%以上がたばこを吸っている人!!

患者となる方は、40歳代から徐々に増えて、60歳代、70歳代で急増しています。
平成23年の死亡原因としては、9位。性別でみると、男性が7位。女性は16位です。
たばこを吸っている割合が男性は多いので患者数が多くなりますが、女性でたばこを吸っている方もリスクは同じです。女性の方がCOPD(シーオーピーディー)になるリスクが男性よりも高いという報告も出ており、男性だけの病気ではありません。

◎禁煙が最も高い治療法!!


COPD(シーオーピーディー)となった肺を完全に健康な状態に戻す方法はありません。COPD(シーオーピーディー)にかからないように、たばこを吸っている人は禁煙が不可欠です。症状がある場合は受診をして、早めに治療を開始することで病気の進行を遅らせることや、症状を和らげることが可能になります。

COPD(シーオーピーディー)の予防と治療の基本は禁煙!!
ご自身のからだに起こる症状や変化などを普段から意識して、症状がある場合には受診をしましょう!!

参考:厚生労働省 東京都保健福祉局