「良質な睡眠をとります(7つの健康習慣)」

「良質な睡眠をとります(7つの健康習慣)」

保健師コラム(2021年度第1回)

皆さんは、ご自身の健康増進に向けて何か実践していることはありますか?
保健師がお勧めする「7つの健康習慣」をご紹介します。

  • 喫煙しません
  • 週2日以上、軽く汗をかく運動をします
  • 朝食をとります
  • 食事はよく噛み、腹八分目にします
  • 週1回以上の休肝日をとります
  • 良質な睡眠をとります
  • 持病の服薬・定期受診を継続します。

実はこれはオートバックスセブンさんが健康経営の一環で、従業員の皆さんに配布している「私の健康への具体的な取組み宣言」カードに記載されている項目なんです。


私がこの「7つの健康習慣」の中でまずお勧めしたいのが
良質な睡眠をとります」です。なぜなら、睡眠は、心身のメンテナンスに欠かせない大切な健康習慣だからです。

あなたの睡眠時間はどのくらいでしょうか。必要な睡眠時間は 6 時間以上 8 時間未満のあたりといわれます。
年をとると、睡眠時間が少し短くなることは自然なことですが、日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番です。
日中に体を動かし、暗くなったら眠る時代であれば、良質の睡眠が自然にとれていたかもしれません。しかし現代社会は睡眠に変調を引き起こすさまざまな要因で溢れています。
快眠のためのライフスタイル」を意識して生活してみませんか。

「快眠のためのライフスタイル」

  1. 大切なのは、日中の過ごし方


    まずは、「1日3食バランスの良い食事を決まった時間に食べる」、「決まった時間に寝起きする」というように、規則正しい生活を送ることが快眠への近道です。
    日頃の生活にちょっとしたコツを取り入れることで、睡眠の質は上がります。

  2. 習慣的な運動・入浴で心も体もリフレッシュ


    人は、深部体温(身体内部の温度)が下がる時に眠くなります。運動や入浴によって深部体温を一時的に上げることで、その後の深部体温の低下量が大きくなり、スムーズな入眠につながります。

  3. 「光」の効果で体内時計を調整


    在宅勤務などの影響で、夜型生活になっていませんか?寝る前のテレビやスマートフォン操作は頭が冴える原因となるため、避けましょう。また、午前中には太陽光をたっぷり浴びることで、効率的に体内時計を早めることができます。体内時計の調整には2~3週間程度かかるため、根気よく続けてみましょう

▼もっと詳しく知りたい方はこちら▼
眠り方改革(東京都福祉保健局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kensui/rest/nemuru.html

●こんな症状にチェック!
<いつもと違う睡眠には、要注意>
睡眠中の激しいいびきや呼吸停止、就寝時の足のむずむず感や熱感、熟睡中の手足のピクつきは、睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動障害などの睡眠障害の可能性があります。不眠や日中の眠気・居眠りがある場合は、うつ病やナルコレプシーの場合もあります。睡眠での困りごとがある場合には専門家に相談しましょう。

▼もっと詳しく知りたい方はこちら▼
健康づくりのための睡眠指針
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-suimin/kenkozukuri-suiminshishin.html

次回は、「喫煙しません」です。