冬場の感染症にご注意を!予防対策が重要です!
- 2015年12月16日
- カテゴリ:健康コラム
もう師走、すっかり冬の気配がやってきました。1年が過ぎるのはあっという間ですね。
この季節の心配なことの一つに、冬にかかりやすい感染症があります。忙しい時期だからこそ、元気に過ごしたい。そのためにも寒くなったら感染症対策。とても重要なことですが、習慣にしてしまえばそんなに大変なことではありません!
ぜひ今から実践していきましょう。
寒くなると流行る感染症というと、やはりまず思いつくのは“インフルエンザ”でしょうか。
毎年テレビなどのマスメディアでも大きく取り上げられますね。
このインフルエンザの特徴というと何といっても高熱ですが、他にも風邪との違いがいくつかありますので表にしてご紹介します。
インフルエンザ | 風邪 | |
流行時期 | 冬季 | 年間を通して散発的 |
---|---|---|
ひきはじめ | 悪寒、頭痛、関節痛 | 咳、くしゃみ、鼻水 |
症状の進行 | 急激に悪化(潜伏期間1~2日間) | 比較的ゆるやか(1~5日間) |
発熱 | 38~40度を超す高熱 | 高くても38度程度 |
鼻水 | 後から出る | 引き初めに出る |
症状 | 高熱・関節痛・倦怠感など全身症状 | 咳や鼻水など上気道症状 |
インフルエンザの特徴は症状の悪化が急激なこと、そして全身症状が強く出ることです。
上記のような症状があり「もしかしたらインフルエンザかも!」と思ったらマスクをしっかり着用し、まずは近くの内科にかかりましょう。
インフルエンザであった場合、周囲の人にうつさないようにすることも重要です。学校保健安全法では「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで出席禁止」と定められており、大人でもこの期間を休むように話す医者が多いです。出勤のタイミングは自己判断せず必ず医者の指示に従ってください。
そして療養中は高熱で脱水症状を起こしやすいので、水分をしっかり取りましょう。スポーツドリンクもお勧めです。そして良く寝ること。しっかり休んで体力を取り戻しましょう。
インフルエンザウイルスは乾燥した環境で元気に活動します。お部屋の湿度は加湿器があれば50~60%程度に、なければぬれたタオルを干して置いておくと違いますよ。
インフルエンザにかかってしまった際の話をしましたが、こんなことにならないように!感染しないように!忙しいときだからこそ、しっかり予防対策をしましょう。
外から屋内に入ったとき(帰宅時、出社時など)、食事の準備の前、食事の前、トイレの後、くしゃみや咳をしたあと、石鹸を使って手洗いをしましょう。
ウイルスがついている場所を触った手で鼻や口を触ることで感染してしまいます。体に入れる前に、しっかり手をきれいにする習慣をつけることが重要です。
◆水道がないときは“アルコール消毒”もお勧めです。
最近は会社や公共施設の入り口やレストランにも手指消毒用のアルコールを置いているところが増えましたね!目で見える汚れ(泥など)がついていなければ、アルコール消毒は石鹸手洗いと同じくらいの効果があると言われています。目についたとき、ぜひ利用してみましょう。手の平~甲、指の間まで全体にまんべんなくすりこんで、乾燥させます。
ついつい簡単に済ませてしまいがちな食事! 忙しいときほどいつもより少し気を遣ってみませんか。野菜料理を一品追加したり、単品メニューでなく定食にするだけでも違いますよ。いつも同じものばかり食べずに色々な食材を食べることも大切です。
忙しく無理をしていると、免疫力が下がり風邪やウイルスにつけ込まれてしまいます。休む時間、寝る時間を確保できる生活を心がけてください。
人が多ければ多いほど、細菌やウイルスが遷延し感染症にかかるリスクが高くなります。
体調が万全でないときはなるべく人ごみを避けましょう。