ABけんぽ通信 2025年1月号

マンガでみつけて対策!

これは、豊洲の健康管理室に自動血圧計があった頃によくみられた光景です。健康診断会場でも、このような体験をされた方も多いのではないのでしょうか。

このような方には、「10分くらい静かな場所で、深呼吸でもしてリラックスした状態で、もう一度お越しくださいね」とお伝えして再測定をします。

血圧は自律神経の関係で、緊張したり、ドキドキしたりしていると一時的に上がることがあるため、なるべく平常な状態で測定いただくためです。

「それでも、上がっちゃうんだよなあ」という方は、【白衣性高血圧】かもしれません。【白衣性高血圧】は家庭では正常なのに、医療機関で測ると高値になる状態のことです。白衣性高血圧の方は、将来、慢性的な高血圧になりやすいと言われています。

一方、白衣高血圧と反対に、健康診断や診察の時は正常なのに家庭や職場での血圧が高い人がいます。そのような例を、診察時には高血圧が隠れていることから【仮面高血圧】と呼びます。喫煙者、精神的ストレスの高い人、身体的活動度の高い人、アルコール多飲者は仮面高血圧になりやすいといわれています。【白衣高血圧】【仮面高血圧】の方はどちらも意識的に家庭や職場で血圧を測るようにしましょう。

血圧は健康のバロメーターです。 高血圧はサイレントキラーとも呼ばれています。まずは、数値を知り予防~対策をすることがポイントです。(11分)

今月のトピックス

  • 脳梗塞は一年を通じて注意が必要ですが、心房細動などの心臓病を原因とする心原性脳梗塞は冬に多い。健診の心電図で心房細動があった方、普段、動悸や心臓の不快感、高血圧などがある方は、予防のために心拍の検知機能を持っている血圧計や、スマートウォッチなどの機器を積極的に利用するのも1つの方法ですよ。

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