ABけんぽ通信 2026年1月号

えっ・・飲酒って百薬の長じゃなかったの?
「酒は百薬の長」とは、「適量の酒はどんな良薬よりも効果がある」とお酒を賛美した意味です。でも、最近は、少量の飲酒であっても、がんの罹患リスクが上がることが明らかになっています。

アルコールそのものに発がん性があり、さらに、アルコールの代謝副産物である「アセトアルデヒド」も、がんの原因になるのです。特に日本人は、遺伝的にアセトアルデヒドの分解能力が低い人が一定数いて、少量でも影響を受けやすく飲まないに越したことはないようです。特に、ビール1杯でも顔が赤くなる体質の方は、そのタイプであることが多く要注意。

ただ、お酒好きの人に、禁酒は現実的ではない・・・。ですから、総量に留意して、今飲んでいる量より少しでも減らすことを目標にしてみたらいかがでしょうか?特に、お酒を飲む人は「飲む癖」になっていることが多く、ふろ上がりの水替わりや夕食時にビールを開けることが習慣になっていてついつい・・なんてことはよく聞く話。

我が国における疾患別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)
飲酒チェックツール アルコールウォッチで計算可 https://izonsho.mhlw.go.jp/alcoholwacth/

健康のために留意すべき事項

  1. 自らの飲酒状況な等を把握
  2. あらかじめ量を決めて飲酒
  3. 飲酒前、飲酒中に食事をとる
  4. 飲酒の合間に水(炭酸水)を飲む等、アルコールをゆっくり分解・吸収できるようにする
  5. 1週間のうち、飲酒しない日を設ける

今月のトピックス

  • 今年は、長いお正月のお休みでした。さぁ、新年の始まりです。生活リズムは乱れていませんか。まずは、朝起きたらカーテンを開けて、光を感じることから始めてみましょう。

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