保健師コラム<2023年度(12月号)> シリーズ「上手な病院のかかり方」
第9回目は、 主治医以外に相談したいのですが・・・・です。
先日、私の友人が乳がんと診断されました。主治医からは乳房を温存できると言われたのですが、最近では切除して再建する方法もある、との話を聞き、治療方針に迷いがありました。
誰かに相談したいと思った友人は、健康保険組合が契約している【無料★24時間電話健康相談サービス】に電話をかけて相談してみました。電話相談に対応した看護師さんは、熱心に話をきいてくれて、同じ機関が行っている【セカンドオピニオンサービス】を紹介してくれたそうです。
友人は、セカンドオピニオンサービスを利用し、乳房専門医と話をすることが出来ました。その医師からは乳房全摘術を提案され、その後の再建術のメリット・デメリットについても詳しく話を聞くことができ、手術する決心がついたそうです。
【セカンドオピニオン】とは、診断や治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に求めることで、「第2の意見」とも言われます。セカンドオピニオンは、今後も現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用するものであり、「セカンドオピニオンを聞くこと=転院すること」ではありません。
セカンドオピニオンを利用する際には、“なぜ聞きたいのか”、自分自身の気持ちを整理することも大切です。その中で生じた疑問や不安は、現在の担当医に相談しましょう。しっかりと話し合うことで、結果的に迷いや懸念が解消し、担当医との信頼関係が深まったり、セカンドオピニオンを聞かないという選択に至ったりすることもあります。
●セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオン:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
医療機関のセカンドオピニオン外来に行くと、保険外のため病院が決めた金額で請求できることになっています。高額の場合もありますので、まず受けたいと思う病院のホームページをご覧になると、セカンドオピニオン外来というのがあれば、そこで費用とか時間制限とかというのが出てきますし、電話するなど、あらかじめきちんと調べて、それから受けられた方がいいと思います。
健保契約の【セカンドオピニオンサービス】は、現在の診断や治療に不安や迷いがあっても、「お医者さんを信用していないみたいで別の病院へ行くのはちょっと…」という方にも是非ご利用いただきたいサービスです。
●ティーペックのセカンドオピニオンサービス
ティーペックのセカンドオピニオンサービス | 無料で医師との日程調整・予約まで対応! (t-pec.jp)
健保契約のセカンドオピニオンをご利用の際は、相談は無料ですが、主治医からの紹介状や交通費などが必要な場合は自費負担となります。電話相談の際にご確認をお願い致します。
●オートバックス健康保険組合加入者の方のセカンドオピニオンサービス電話番号
健保組合からのお知らせ詳細 (autobacskenpo.jp)