保健師コラム<2023年度(9月号)> シリーズ「上手な病院のかかり方」
第6回目は、「クスリ代を節約したい」です。
先日、私の友人の薬剤師が、バイト先のドラッグストア処方箋受付コーナーで、高齢の患者さんの対応をしていました。医師が発行した処方箋のジェネリック医薬品 変更不可欄にはチェックがなかったので、「こちらの医薬品はジェネリック医薬品のご用意がありますが、いかがいたしますか?」と尋ねました。
高齢の患者さんは、「ジェネリックは、使わん・・」とのお返事です。
友人の薬剤師は、「どうして使われないのですか」ときいてみました。すると、高齢の患者さんは、「ジェネリック医薬品ってよくわからん」「安いのに大丈夫なのか?」と、不安げな様子です。
友人は、丁寧に説明し、この患者さんは、安心してジェネリック医薬品を持ち帰りました。
いまやジェネリックが当たり前!
Qジェネリック医薬品(後発医薬品)とは何ですか?
A先に開発された医薬品(先発医薬品)の特許期間が切れた後に、他のメーカーが同一の有効成分、同等の効き目で製造した医薬品です。先発医薬品より開発費用が少なく済むので、一般的に先発医薬品よりも価格が安くなっていますが、品質・効き目・安全性は先発医薬品と同等であると国が認めた医薬品です。
Qジェネリック医薬品を使うメリットはなんですか?
Aジェネリック医薬品を使用することで、皆さんのお薬代の負担や健保が負担する医療給付費を低く抑えることができ、後期高齢者医療制度の運営に必要な保険料や現役世代からの支援金の増加抑制にもつながります。
また、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同等の品質・効き目・安全性があると国に認められているだけでなく、飲み間違いをなくし、飲みやすい工夫(文字や色での表示・錠剤の小型化など)がされているものがあります。
Q自分が服用している薬にジェネリック医薬品があるか知りたい場合はどうやって調べればいいですか?
Aすべての先発医薬品に対して、ジェネリック医薬品があるわけではありません。治療内容や医薬品の在庫状況によってはジェネリック医薬品に変更できない場合もありますので、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
また、以下のサイトで調べることもできます。
- 日本ジェネリック医薬品学会のホームページ(役に立つ かんじゃさんの薬箱)
https://www.generic.gr.jp/index_sr.php - 安心してご利用くださいジェネリック医薬品
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/4.html